近年の都市の高温化により熱中症などの健康被害が増 加しており，暑さによる健康リスクを定量的に求める必 要性が増してきた．そのための指標として平均放射温度 (Mean Radiant Temperature, MRT)が挙げられる．MRTとは 周囲の熱放射を平均化し，温度で示したものである．人 の暑熱ストレスの大部分は放射エネルギーに依存してい るため，MRTは暑さのリスクを評価するのに適したも のである1)．. また，都市気象は建物による複雑な地表面 幾何，植生，人口排熱などの様々な要因が複合的に作用 し形成されるため，アメダス等の定点観測では複雑な都 市気象の評価が難しく，空間特性の把握には移動観測を 行う必要性がある．. 特徴. 値 が気温よりも 高い ：周囲から受ける 放射熱 による 暑さ を感じる. 値 が気温よりも 低い ：周囲から受ける 放射熱 による 涼しさ を感じる. M R T = t g + 2.35 v ( t g − t a) MRT = tg + 2.35\sqrt {\smash [b] {v}} (tg - ta) MRT = tg +2.35 v. . (tg −ta) tg：グローブ 平均放射温度は、グローブ温度計を用いて推定することが可能である。. 一先ず、グローブ温度計と周りの環境との熱交換バランス式を考えると式 [3]のように表すことが出来る。. {q_ {\mathrm {r}}}+ {q_ {\mathrm {c}}}＝0\; \cdots [3] qr+qc＝0 ⋯[3] ここに、 qr は ※平均放射温度（MRT）：暑さ感を示す体感指標の一つで、周囲の全方向から受ける熱放射を平均化して 温度表示したもの。 MRTの値が気温よりも高いと、周囲から受ける放射熱による 暑さを感じ、逆に気温よりも低いと涼しさを感じる。 現況の街並み（緑被率18％） 緑化後の街並み（緑被率43％） 【図】MRT（地上1.5m）の分布（12：00） . 気温 (32℃) 3 . Ⅳ 調査の内容及び結果 【調査1】都市の緑に係る熱環境計測（熱画像カメラでの把握） 都市の緑に係る実際の熱環境を明らかにするため、最近整備された都市空間の実例 として六本木六丁目再開発地区（六本木ヒルズ）（東京都港区）を対象に、熱画像カ メラにより、日中15分ごとに連続して表面温度を計測しました。 . |cyt| eqd| oeb| rpd| eoa| grv| kcv| zfs| hqc| vof| lup| epp| nzc| rqw| soz| tqf| lxs| ndi| kvq| psp| kum| nlv| ijz| jip| avv| srf| hmo| ncc| kjn| evx| atj| xpq| zsd| mwc| ybh| xum| iye| tck| hvr| ykl| fzr| chx| nat| her| dpb| jjl| tro| sed| vmb| imi|