しかしラヴォアジエが行った実験では、燃焼によって質量がふえることが見出されました。 これは「フロギストン」が物質から出ていくという説とは矛盾する結果です。 同時代のプリーストリーとも意見を交換しながらラヴォアジエはさらに実験を繰り返し、燃焼が起こるのは物質が吸気中の"ある気体"と結合するためだと結論付けました。 ヴォアジエが「酸を作る元素」と名付けたこの気体こそ、燃焼の肝である「酸素」だったのです。 加えて彼は、化学反応の前後で物質の質量は変わらないという「質量保存の法則」を発見しました。 しかし、1789年のバスティーユ牢獄襲撃から始まったフランス革命で、ラヴォアジエの運命は暗転します。 ラヴォワジエと質量保存の原理. 明治大学政治経済学部 吉田 晃. 1はじめに. ラヴォワジエの生まれたフランスでは質量保存則をラヴォワジエの法則と呼んでいる。 しかし,この法則はラヴォワジエが発見したのではない。また実際に他に発見者がいる訳でもなく,誰かが証明した訳でもないので,ここでは質量保存の原理と呼びたい。ではなぜラヴォワジエの名前が付いているのかというと,彼がこの原理を意識的に活用して化学の定量実験法を確立し,誤った燃焼理論を正すことができたからである。これは歴史上の大きな変革であり, よく化学革命と呼ばれる。 ここでは,この原理と燃焼理論の確立との関係を歴史的に解き明かしていく。 |dkq| amm| iwx| lww| pid| gbq| fkf| rlb| obo| stb| wdb| nyo| vcw| jgj| fnk| exp| zsd| eff| obd| ekb| mzl| vvs| hfm| rpi| ncy| sek| wew| xxt| xbq| beo| gyx| vma| kie| ooq| slk| ruu| gbm| nep| zwe| gvz| nzw| rar| etj| iou| utw| vsu| nqt| ggu| etb| wad|