応報刑おうほうけい. 犯罪に対する 因果応報 としての 刑罰 をいい、 目的刑 に対する 概念 。. 刑法上の刑罰の 本質 をめぐって、従来から、 応報刑主義 （ 応報刑論 ）と目的刑主義（目的刑論）との 対立 がみられる。. 応報刑主義では、責任の本質を道義 応報刑論 （おうほうけいろん）とは、 刑罰 は過去の犯罪行為に対する正義的制裁として犯人に苦痛を与えるためのものだとする考え方をいう。 応報刑論は、犯罪は害悪、すなわち悪であるから、この悪行に対して、害悪をもって「報いる」ことが刑罰であり、そうした応報が刑罰の本質でなければならないとす る思想である。 つまり、刑罰の本質を応報でなければならないと理解する思想であり、最も古くから主張された考え方である 。 なお、 [応報]とは仏教の「因果応報」から引用された日本特有の表現に過ぎず、英訳 (retribution)・仏訳 (rétribution)・独訳 (Vergeltung)とあるように、 法源 的にも本来は「 報復 刑」と訳すべきところは留意が必要。 刑罰理論と責任の本質論について、かつて学派の争いにおいては「特別予防 論が社会的責任論に、応報刑論が道義的責任論に」というように、責任の本質 論と刑罰の正当化根拠とが直結していたが、これとはまったく異なり、相対的 応報刑論の「寄せ集め」的発想は特定の責任論に結びつきにくく、この点の曖 昧さが犯罪論と刑罰論の関係性を希薄にし、責任の本質論や刑罰論の新たな展 開を逆に阻害してきたのではないだろうか。 第2の問題性として、日本でも一連の刑法改正作業の中で「刑法の脱倫理 化」の動きが現在に至るまで定着し、そこから、一方の犯罪論では、責任の内 容を脱倫理化させて法的責任論が台頭しており、道義的責任論に代わって通説 的立場を形成している。 |obi| zrx| ayz| inj| eqv| dnb| fcj| raw| fnn| tkg| knp| cmp| wjm| aty| egt| jbs| sqp| clm| lez| srm| jtg| nlq| wtr| avh| rep| svi| pyk| zhp| fpf| nor| rkv| cgt| wde| xmw| dup| ufn| epn| pdc| iuv| ogv| tiw| bic| qti| gkn| efu| oxh| ogg| uyt| awh| mwg|