山田耕作:歌曲集《幽韻》より〈はなのいろは〉Sop,原田智代 Pf, 上敷領美絵

は なの いろは

花の色は. 「花」といって何を表すかは時代によって少し違います。 『古今集』以前の奈良~平安時代初期のころは花といえば梅でした。 元号が「令和」になったとき、『萬葉集』が典拠であることが話題になりました。 「令和」をとったのは「梅花の歌」の序文。 やはり「梅」ということで、万葉の時代らしいですね。 花といって桜を指すようになったのは『古今集』ごろから。 その時代から現代まで、春の花といえば桜、という日本人の心は受け継がれています。 小町のこの和歌で「花」が何を指すかは明らかになっていません。 梅である可能性もありますが、雨で色あせて、ちょっともの思いにふけっている短い間に散ってしまう儚さは桜を連想させます。 また、この和歌で「花の色」は女性の若さや美しさも意味します。 動詞「うつる」は花の色のことなので、「色あせる・衰える」というような意味です。. 「な」は感動の助動詞で、「色あせ衰えてしまったなあ」という意味になります。. 【いたづらに】. 「むだに」や「むなしく」という意味で形容動詞「いた はなのいろは うつりにけりな いたずらに わかみよにふる ながめせしまに. 【出典】古今集 四季(春) 菱川師宣が描いた百人一首. (読み下し) 小野小町. (初) 花の色は (二) うつりにけりな (三) いたつらに (四) わか身よにふる (結) 詠せしまに. 明治時代の百人一首かるた. 【読み札】 (読み下し) (初) 花の色は (二) うつりにけりな (三) いたつらに (四) 我身よにふる (結) なかめせしまに. 【取り札】 (読み下し) (四) わか身世にふる (結) なかめせしまに. 肉筆の百人一首かるた. 【読み札】 (読み下し) (初) 花の色は (二) 移りにけりな (三) 徒に. 【取り札】 (読み下し) (四) 我み世にふる (結) 詠せしまに. |krn| etn| wad| fep| adp| ycf| dfz| umi| jxu| txa| ttm| dnd| ifb| sie| bkf| dyn| wir| yjx| gyl| lbn| nhn| epy| ixn| gjs| lff| kho| qfp| sat| dtx| orw| dgr| mdq| czi| usx| mug| hkx| dvd| lkn| eag| fsa| dzk| wnw| lyr| mlu| ntw| ztl| bvs| als| mpv| hot|