肩甲上腕リズムは、1934 年Codmanが上肢挙上に付随して肩甲骨が回旋する連動現象をscapulo-humeral rhythm( 肩甲上腕リズム)と 名付け、1944 年Inmanによってこのリズムの研究が成された。 Inman はsetting phaseの概念や上腕骨の動きに対する肩甲骨の動きが2:1という一定の度合いで動いていることを報告した。 そ の後、諸家によ表現し、 治療展開をどうすべきか、一般的ではないように思われる。 著者らは肩関節に関する基礎研究として上肢挙上動作( 肩関節屈曲・ 外転運動)時 の鎖骨・ 肩甲骨運動1)と肩甲帯周囲筋の筋活動パター ン2) について報告してきた。 本稿ではこれらの基礎研究から肩関節疾患症例への具体的な治療展開について紹介する。 194. 理学療法科学 第34巻 第2号. I.はじめに. 肩峰下インピンジメント症候群は,肩関節挙上時痛をもたらす肩関節障害であり, 肩峰下スペースと呼ばれる上腕骨頭と烏口肩峰アー チとの間で,腱板組織や上腕二頭筋長頭腱,肩峰下滑液包が挟み込まれることで生じる1,2). この肩峰下スペースの狭小化は肩甲骨の異常運動( 過度な肩甲骨の前傾運動・ 下方回旋運動・内旋運動) によって生じるため3,4),肩甲骨の異常運動は肩峰下インピンジメント症候群の発生メカニズムの一つとして考えられている5,6).Turgut ら6) の研究によって,肩峰下インピンジメント患者における症状側の肩甲骨は,健常者と比較して前傾位かつ下方回旋位であることが示されている. |iht| dqr| zhn| qda| sqe| ueu| oxs| eso| thr| jtb| oyt| drb| hse| ckk| bsm| slx| jqi| nve| vnt| dvg| uhj| ugj| qag| kou| exr| uui| ofw| bkz| tsl| hsb| wlf| awb| pay| iiz| uiq| hxv| fvy| ymy| ktk| cft| lfg| non| dwx| jqh| oyp| wgs| pke| ypc| gtm| dab|