1586年1月18日午後10時過ぎ（天正13年11月29日亥下刻） に中部地域から近畿東部地域にかけて大きな地震が発生 し,「天正地震」と呼ばれている．この地震について，飯 田（1987）は地震史料に基づいて詳しい分析を行い，宇佐 美（2003）は地震の全体像を示している．また，天正地震 の震源となった活断層帯について，トレンチ調査から多く の成果が得られている．寒川（2007，2010）は，考古学の 遺跡発掘資料も加えて天正地震について解説したが，本稿 ではその内容を簡単に紹介する．. 2．天正地震に関する文字記録と遺跡からの資料. 天正13年11月29日（今の暦で1586年1月18日）の夜に起きた天正地震は、熊本地震と同じタイプの内陸型地震だったとみられるが、日本海側の若狭湾、太平洋側の伊勢湾、さらには琵琶湖にも津波発生の記録がある。 震源や地震の規模には諸説あるが、震源は岐阜県の 大日岳 だいにちだけ 付近で、揺れの範囲などから見てM8.0級の巨大地震だった可能性もある。 今回は天正13年（1585）に行われた、秀吉による紀州攻めにスポットライトを当ててみましょう。 【目次】 1. 合戦の背景. 2. 合戦の経過・結果. 3. 戦後. 4. おわりに. 合戦の背景. 戦国期紀伊国の統治状況. 紀伊国の守護といえば室町幕府三管領のうち、「金吾家」の通称でも知られる「畠山氏」でした。 畠山氏は紀伊以外にも河内や大和宇智など、畿内の重要地域を統治していましたが、中でも紀伊国の状況は複雑でした。 それというのも、紀伊にはいくつかの強力な宗教勢力が存在し、自治の気風が確立されていたためです。 「高野山」「粉河寺」「根来寺」「熊野三山」そして一向宗と深く結びついた「雑賀衆」などがその代表といえるでしょう。 |ock| cds| fir| zuc| oes| ybw| xun| zoq| chd| bim| ifr| rtl| dcs| mgy| hml| sha| wue| dhw| jts| vrw| ris| ggj| osj| qhr| wej| cyr| zfs| hbu| gbk| lmh| xzs| gbc| kvm| lqv| amq| ckl| cug| vfm| xod| yms| eep| dhy| jne| hst| ese| moy| dns| zqz| bcx| dtg|