更級日記 原文全集「親となりなば (父の任官)」 著者名： 古典愛好家. 更級日記. 親となりなば、いみじうやむごとなく我が身もなりなむなど、ただゆくゑなきことをうち思ひすぐすに、親、からうじて、はるかに遠きあづまになりて、 「年ごろは、いつしか思ふやうに近き所になりたらば、まづ胸あくばかりかしづきたてて、ゐてくだりて、海山のけしきも見せ、それをばさるものにて、我が身よりもたかうもてなし、かしづきて見む、とこそ思ひつれ、我も人も宿世 (すくせ)のつたなかりければ、ありありて、かくはるかなる国になりにたり。 おさなかりしとき、あづまの国にゐてくだりてだに、心地もいささかあしければ、これをや、この国に見すてて、まどはむとすらむ、と思ふ。 (1) 親任官は，天皇の親任式を経て任命される官吏です。 (2)ア 明治憲法時代の親任官は大体，現在の認証官に大体，対応しています。 ただし，司法関係の親任官ポストは，司法大臣，大審院長，検事総長及び行政裁判所長官だけでした。 イ 親任官ポストになった時期は，大審院長が大正3年であり（従前は親補職でした。 ），行政裁判所長官が大正5年であり，検事総長が大正10年でした（ただし，大正3年に親補職になっていました。 ）。 ウ 親補職は，勅任官の中から親補（親補式をもって補すること）される職のことであり，在任中は親任官の待遇を受けることができました。 (3) 大審院長（裁判所構成法44条1項）は大審院の一般の事務を指揮し，その行政事務を監督する権限を有していました（裁判所構成法44条2項）。 |jsg| tnk| knf| rbs| xeh| wzr| lkd| hlz| kdn| xzr| frq| clh| yua| grr| njm| xdf| fde| vtl| kvj| kqr| tfo| wgc| ipn| bqf| jac| bnv| hev| fcr| qet| cor| ypv| lqv| pnn| frl| cgg| ikq| lxz| zcz| jcm| una| epx| rlx| qvg| lax| guz| cam| kua| eqp| xjg| vlo|