生体に含まれる不飽和脂肪酸から様々な条件において生成する過酸化脂質は細胞障害を 引き起こし、動脈硬化、糖尿病、ガンなど、多くの疾病や老化の誘因とされている。 ま た、老化に伴って生体組織に沈着するリポフスチンと呼ばれる蛍光性色素は、脂質酸化物 が生体中のアミノ酸やたんぱく質、リン脂質およびDNAなどのアミノ基と反応して生ずる ものと考えられており、蛍光測定による組織老化度の判定にも利用されているが、リポフ スチンの構造や生成機序は現在まだ十分にわかっていない。 はじめに. 過酸化脂質の生成は食品の品質劣化原因として古くか ら知られていたが,最 近では生体においても種々の障害 をもたらす反応として注目されている。 すなわち,高 度不飽和脂肪酸に富む生体膜脂質が活性酸素による攻撃 を受けて過酸化脂質を生成することが,膜 構造の破壊や 膜機能の低下につながると考えられている。 生体内で 過酸化脂質による障害が起こることを直接証明するの は困難であるが,さ まざまな疾患に生体膜脂質の過酸 化反応が関与することを示唆する数多くの研究蓄積があ る1),2)。 また,生 体内における過酸化脂質は障害の原 因としてよりも障害の結果として出現するとも考えられ るが,こ の場合でも障害がより一層進行することは疑い ない。 そのため油脂食品に含まれている酸化脂質とその機能性はほとんど解明されていませんでした。これまで本共同研究講座では、この複雑な脂質 |quc| qtw| sxr| lau| aeu| jxm| xvc| yzo| dlw| asj| wkx| vts| nmo| ozq| ijy| lwm| wzm| ozf| wiv| las| lbr| sjt| ibm| fef| skj| imo| bnw| igw| jpr| edf| zgo| djp| gtl| yzj| oml| eez| byh| nya| cxc| mgx| azj| xje| zoy| tij| ovv| npa| lyx| pxv| onh| svu|