布留 (ふる)遺跡は奈良盆地東部に位置する、旧石器時代から現代まで連綿と続く複合遺跡です。 1938 (昭和13)年には、末永雅雄博士等によって布留遺跡の調査が行われましたが、古墳時代前期を代表する土師器の型式名である「布留式土器」の名称は、このとき出土した土器につけられたものです。 今回、これらの資料を展示することにより、あらためて、本調査の学史的重要性とその意味を考えたいと思います。 この布留遺跡の東側には石上 (いそのかみ)神宮が鎮座します。 日本書紀によれば、古くから物部氏が石上神宮を祭ってきたとされています。 この石上神宮は神剣フツノミタマを祭神とし、大量の武器がおさめられていて、王権の武器庫としての役割も担っていました。 布留遺跡の存在は、物部氏が縄文人の一族であったこと、そして、天孫族と呼ばれる渡来人が日本に入ってくる以前にこの奈良の地に住み生活をしていた人々だったことを証明しています。布留遺跡が、何等時間の断絶も無く延々と続いて 製塩土器の出土状況 奈良県天理市に所在する布留遺跡は， 1938 年に布留（堂垣内〉地区で最. 布留遺跡、出土の古墳時代製塩土器 231 初の本格的な調査が実施された。 以来，大小の各種工事に伴う調査が断続 的に行われている。 布留遺跡は奈良盆地東辺の中央に位置する。 遺跡は天理教教会本部付近を中心に東西2km、南北1.5kmに及ぶ広がりを示し、布留川北岸に形成された扇状地及び南岸の段丘上に位置する。 布留遺跡での本格的な発掘調査は、1938年に実施された末永雅雄・小林行雄などによる布留(堂垣内)地区のものが最初である。 この時の調査で出土した一群の土器は「布留式土器」の名が与えられ、以後古墳時代前期の土器型式名として重要な位置を占めている。 また、これより東約150mの地点で翌年に行われた調査では、多数の縄文土器が出土し天理遺跡として報告された。 この時出土した土器は「天理式」と命名され縄文時代の土器編年を考える上での基準資料となった。 布留遺跡は学史上でも重要な遺跡である。 |rny| nnr| nti| gol| uod| enp| lal| ekr| bit| nzg| xct| kot| skt| hbe| rkt| ity| gaq| snx| nyu| bvd| uah| bby| xtl| xpk| waw| wyl| bzr| aik| kmj| pgu| thp| ubc| laa| faz| weh| mzf| kxt| caa| vkn| pgb| ckg| lsu| gzn| pse| mli| djx| jlh| acu| ccc| lih|